夜桜(我妻)

昨日、コインランドリーで洗濯物を乾かしている間にちょこっと山岳博物館の桜を鑑賞してきました。
最近街の方から、何やら山がライトアップされているな?と思って見ていましたが、近くで見ると幻想的で素敵でした。
誰もいないような時間帯だったのも相まって、連なる提灯の灯りに照らされた桜とその淡い香りがどこか非現実的で非常に良かったです。

桜は生と死の象徴と言われています。
タロットカードで言えば【death(ⅩⅢ)】が当てはまるでしょうか。
可愛らしいイメージのある桜と怖いイメージのある死神のカードでは、ちょっと接点が見つからないかなぁと思われるかも知れませんが、古来より日本人が桜に死生観を重ね合わせたのには、花の時期の短さにあります。
桜の花の時期は、およそ2週間程度と言われています。
一気に咲いて僅かな時間で散ってしまう桜に、生命の有限性を見たのかも知れませんね。
また、桜は花の後に葉をつける植物でもあります。
その姿が、枯れ木に急に花が咲いたように見える事から、【再生】の象徴でもあります。
昔話の花咲かじいさんでも、花を咲かせるのは桜の木です。
おじいさんに幸をもたらした犬は、亡くなってからもその力を木に宿し、木から臼、臼から灰へと姿を変えてもおじいさんに幸をもたらしました。
生命の有限性と同時に魂の永遠性を表したのかも知れません。
同じように【death(ⅩⅢ)】も再生のカードです。
何かが終わると言う事は、同時に何かが始まる事でもあります。
ちょっと見た目は怖いカードですが、決して悪い意味ばかりではない事も心の隅頭のどこかで覚えておいて下さいね。

我妻

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